2014. 07. 13

切子玉形

このホテルは以前、叔父や私の兄弟が和食のシェフとして働いていた事もあり、

高校生の時からだろうか、何かと言えば懐石や天ぷら、鉄板焼きをご馳走になったり、

宿泊したり、、、。今はなき霞友会館も然り、、、。

貧乏だったあの頃(今もだが、、、笑)よく食べさせてもらったなぁ、本当に感謝である。

エピソードとしては昔、母親が上京した際にもここのスイートに宿泊した(もちろん格安で)のだが、

その晩「部屋が大きすぎて持て余している」という電話を受け、私も泊まることになった事も。

(そのままガーデンレストランのモーニング・ビュッフェも便乗したっけ)

 

そんな時、いつも待ち合わせや休憩させてもらっていた本館のメインロビー。

 

(ここから本題ね)

このメインロビーは、言わずと知れたあの谷口吉郎氏の設計。

 

天部のルーバーから下がる切子玉形のランタン・ペンダント。

三段分だけ掘り下げ心地良い落ち着きを放つ市松の絨毯。

そこに鎮座する梅の花がモティーフのテーブル&チェアー。

絶妙なサイズが連なる雪見障子。そして麻の葉文様があしらわれた組子。

障子に映り込む竹林の陰影。。。

 

至る所、全てに細やかな思考を感じとれる空間。

 

こうした姿勢や果てしない情熱が伺える設計、今も尚誇れる日本のストロングポイントだと断言したいところだけれど、現代において悲しいかなこうした設計は皆無に等しいのではないだろうか。

 

そして2020年オリンピックに向けて、このホテルも本館が高層ホテルに改装される。

儲けやビジネスだけに圧迫された思考回路で、どれだけの価値あるビジョンを施し、生まれるのか正直疑問。

 

欧米はじめ各国の良き部分や解釈は、大いに導入すべきだけれど、自分の持ち味、

大事な要素を踏みにじっては元も子も無いと私は心底思っている。

 

 

 

この思い出深き「ホテルオークラ」、フレーズで好きな一節がある。

 

「ひとつひとつに対する繊細さを常とし 、そして世界のさまざまな人がくつろげる国際性をもつことを常とする」

 

 

 

この一節が設計やデザインする上での心情のひとつとして、いつも私の頭の片隅を突つくのです。

 

 

 

 

そのメインロビーよりほど近い場所に位置するNews Standにも趣。

2014. 07. 09

時差

 

外国人(この言葉自体古い気がするが)と仕事をしていていつも思うことがある。

例えば何かの作業を共有したり依頼した時に、「えっ、もう出来たの?早っ!」と

「この作業にどんだけ時間かけるの!?」という事態が頻繁に起る。

 

意識の強弱または緩急のバロメーターがよっぽど違うのか、「過程のツボ」に時差を感じる程だ。

その状況に愕然とすることもあるが、殆どがこの不思議な感覚に魅了され学びたいと思うことが多い。

 

それは、相手も同じく感じている様で、感心されたり、煙たがられることもしばしば。

(アメリカ、ヨーロッパどちらにも共通)

 

でもそれにはまず、ライフスタイルや感性にお互い尊敬の念がなければ成立はしないという

前提を補足しておきます。

 

 

 

 

海外、、、、、か。

2014. 07. 06

現実か小説か・・・どちらも奇なり

 

WCオランダ代表がベスト4に進出した。

ここまでの1試合ごとにサッカーというものの中にある魅力を、

毎回異なる演出で魅了し、観るものを翻弄し続けている。

 

まるで奇才の演出家と選りすぐりで結集した劇団員達が作り上げた物語を、

完璧な演技でそれを”演じている”かの様な気になってしまう程にストーリー性があり、安定感さえも感じてしまう。

 

このLouis van Gaal監督率いるオランダ、このまま優勝しそうな勢いだけれど、

たとえ負けても、最後まで魅了するエンターテイナーの様な気がしてどうにも目が離せない。